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■ ソルジャーの悩み  ■

 

 

 

 

戦いから開放されて幾つかの年が流れた。

アイドル超人と呼ばれていた者たちは年をとり、 子を持つ父親になった者もいる。

年をとるたびに落ちていく筋肉、顔に刻み込 まれていく皺。
超人であっても確実に老いてい くのであった。

キン肉マンソルジャー、本名はキン肉アタル。
現在のキン肉星大王スグルの実兄である。  

そんな彼だが、実は悩みを抱えていた。

 スグルの息子である幼い万太郎の顔を見た帰 りに、彼は盟友であるバッファローマンと出会 った。
1000万パワーを誇った彼だが、やはり年 老いているのが目に見える。特に鼻から下を覆 う無精髭が円熟しているイメージを感じさせた。  
かつての暴れ牛にも年相応の雰囲気を持たせ る「髭」についてソルジャーは悩んでいたのだ。  

素顔と一体化しているかのようなマスクを装 着しているキン肉族の中で、ソルジャーだけは 表情を隠すマスクを被っている。
以前に、ソル ジャーマンから奪った物なので、目のところ以 外は完全に覆われている。それ故に年相応の顔 が作れないのだ。

「それで、髭が欲しいわけだ」  

ソルジャーの悩みを聞いたバッファローマン は顎をさすりながら考え込む。  
本来のマスクに戻すという案は一瞬で否決さ れた。かなりトラウマになっているらしい。

「だったら、ロビンマスクに聞いたらどうだ?」  
鉄の仮面を被った紳士超人ことロビンマスク の顔が頭に浮かんだ。

最近になって鉄の髭を付 けた顔を見て笑ったのを思い出したのだ。  
その案にアタルは見事に乗って、ロビンマス クに会いに行くのであった。

「アタル殿は髭が欲しいというわけですな」  

突然の来客に対しても冷静に対応する姿は、 まさに紳士であった。
ソルジャーの頼みを聞い て、鼻の下にある(であろう)鉄の髭をさすりな がらしばらく考え込んだ。

「分かりました、ぜひとも協力させていただこ う。ロビン家御用達の髭職人を紹介します」  
そんな者がいるのかと内心で驚いたソルジャ ーは、ロビンマスクの故郷であるロンドンに連 れていかれた。

「では、どのような髭に致しますか?」
 ロビンマスクに案内された場所は老人が営む 小さな鍛冶屋だった。
彼の父であるロビンナイ トなど代々ここで髭を作ってもらったらしい。

「基本は鼻髭だが、お客さんの場合だと顔が丸 いからね。あご鬚にしてみるかい」  
幾つかのサンプルを付けて形とサイズを決め る。そして、あご全体を囲むような髭のデザイ ンが決定した。
ロビン家御用達ということもあって老人なが らも鍛冶屋としての腕は一流であった。鉄を熱 しては叩いて冷やす。単調な繰り返しだが、次 第に髭の形に変わっていく。

2時間ほどで完成した髭をマスクに付ける。

鉄製ということもあって少し重いが、鏡に映っ た顔からは貫禄が満ち溢れていた。
キン肉王家 の重鎮として相応しい風格が漂っている。  

気に入ったソルジャーは礼もそこそこに、自 分の髭をバッファローマンに見せつけた。
まさ に触れれば怪我をしそうな髭に最初は驚いてい たが、

「似合うじゃないか」と言われた。  

さらに上機嫌になったソルジャーだが、弟の スグルに大笑いされてしまい、思わずアタル版 マッスルスパークをかけたのは言うまでも無い。

 

 

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 Benjaminさんから頂きました!

 「キン肉マンソルジャーの髭をテーマにしてみました。
  時期的には2世の前ぐらいです。
  マスクマンで髭といえばロビンマスク。
  彼とからめて みたのですがどうでしょう。」

  とのことです。

 2世での兄さんのヒゲはたしかに謎です。
 固いのか柔いのか、バッファサポーターと同じ位謎☆

 ロビンのヒゲも謎なんですがね(笑)

 ロビン家はマスク手製のようですから
 ヒゲ位簡単に作っちゃうんでしょうね
 毎日替え用のヒゲ、ネクタイの様に付け替えてたりして(ありえる)

 ステキSS、有難うございました!


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