□□□ 皆でお掃除! □□□

 

 

 

 

 

何処までも広がる青い空この日はまさに晴天と呼ぶにふさわしい天気だった。
そんな中、血盟軍メンバーは今、とあるペンションの大掃除の真っ最中だった。

「何で俺がこんな事しなくちゃならないんだよ!」

と、割烹着姿のブロッケン.Jrが雑巾を片手に言った。
すると隣で六本の腕にハタキを持ちそこいらの埃を叩いていたアシュラマンが答えた。
(ちなみに彼は割烹着では無く代わりに白いエプロンを着用している。)

「しょうがねえだろ、ブロ。こうしなきゃ俺達、今晩も野宿なんだぜ。」
「けどよ〜。」

まだ何か言おうとするブロッケン.Jrの頭を後ろから誰かがポンポンと軽く叩いた。
誰だ!とブロッケン.Jrが振り向くとそこにはバファッローマンがモップを担いで立っていた。
(バファッローマンの場合は少し寸足らずだが一応割烹着を着ていた。)

「働かざるもの何とやらだぜ、ブロ。それにこのままじゃろくに座ることも出来ねえんだぞ。」
「・・・・確かに。」

アシュラ、バッファ、ブロの三人は辺りを見渡し事のきっかけを思い出していた。
今血盟軍が居るペンションは血盟軍のリーダーであるキン肉アタルが見つけてきた物でそれまで野宿続きのメンバーは久しぶりに屋根がある所で寛げると喜んでいたのだ。
だが、来てみればそこはもう何年も使われていないのが見ただけで分るような代物だった。

「古い、と言うより汚いと言った感じでゴザルな。」

ペンションを見たザ・ニンジャはそう言うと皆に背を向けて何処から出したのか白い大きな布を使って何かを作りはじめた。

「ん?ニンジャ、何を作っているんだ?」

アタルが聞くとニンジャは振り返らずに

「少し待って欲しいでゴザル、直ぐに人数分を作る故。」

と、言い黙々と作業を続けた。
そして、ほんの数十分でそれは終わった。

「出来たでゴザル。さ、皆これを身に着けて作業開始でゴザル。」

皆に配られたものそれは今ではすっかり見られなくなった割烹着と呼ばれるものご丁寧に
三角巾まで用意されていた。
これを見てバッファが恐る恐るニンジャにに聞いた。

「な、なぁニンジャ作業ってもしかして・・・。」
「掃除、でゴザル。」

言いながらニンジャは手際よく割烹着を着、頭に三角巾を着けて

「皆急ぐでゴザルよ、この分だとのんびりしていたら日が暮れてしまうでゴザルよ。」

と言った。

「おい、本気かニンジャ!」
「俺こんなの着けたことねーよ!」
「なあ、何で俺だけ他のと違うんだ?」
「これは私にもしろと言う事か?」

それぞれバッファ、ブロ、アシュラ、アタルの順にニンジャに意見を言ったがニンジャはいつのまに取り出したのかハタキをビシッ!と全員に向け一気に言い放った。

「バッファは二階を頼むでゴザル、ブロは拙者が着せてやるのでその後に雑巾がけを
アシュラはこれで埃を落として欲しいゴザル、ちなみにお主は腕が六本なのでエプロンの方が動きやすいで御座ろうそして、もちろんアタル殿にもやってもらうでゴザル。」

まさに有無言わせずと言った感じのニンジャに誰もさからおうとはしなかった。
そして今に至る。

「何かあの時のニンジャはお袋見たいだったな。」
「ああ、バッファの言う通りだぜ。」
「あ、そう言えばニンジャは?それにリーダーも見えねぇけど」

三人がそんな会話を交わしていた頃ペンションの外でニンジャとアタル(勿論、アシュラを除く他のメンバーと同じ格好)は洗濯に勤しんでいた。

「ふむ、まさか私まで本当にやらされるとはな。」
「仕方ないでゴザルよ、アタル殿。さあ口よりも手を動かすでゴザル。」
「・・・・・うむ。」

何処までも続く青い空その空が夕闇に染まる頃血盟軍メンバーは久しぶりの寝床でぐっすり 眠りに就いた。
自分達が大掃除をしたあのペンションで。

 

 

 

 

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 こねこねこさんから頂きました!

 血盟みんなでお掃除☆

 白い布で割烹着(&エプロン)をあっと云う間に

 作ってしまうニンジャの早業!流石忍ぃ!(え)

 そして有無を言わさず皆を指揮する忍の母力!(ええ?)

 お袋さんニンジャの誕生であった<笑

 文句いいつつ、各自の分担をこなす皆が仲良さげで萌♪

 忍と一緒に洗濯兄さんの姿も想像するとかなり萌♪

 この夜はみんな、満足してぐっすり眠れたでしょうね〜☆


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