*****キッチンにて*****

 

 

 

 

 

 

あいからわずブロッケンJr.は包丁を使うのが下手でゴザル。
まあ、彼らしいといえば納得できてしまう。

「もう少し綺麗に切れないのでゴザルか?」

「うっさいな、腹の中に入ればいいんだよ」

まな板の上に転がっているニンジンの欠片を手にとってみた。
大きさも形もバラバラ、どうすればこうなるのか教えて欲しい くらいでゴザル。

それでも最初の頃よりは進歩しているようなので、 それはそれで嬉しくもある。
弟子を見守る師匠とはこの ようなものなのかもしれないでゴザルな。

「こんな2人を見れるとは思ってもいなかったよ」

キッチンを眺めているアシュラマンの呟きが耳に入った
6本の腕を器用にまとめてカウンター越しに覗き込んできたのだ。

「何でゴザルか?」

ジャガイモを切り始めたブロッケンJr.を見守りながら返事をする。

「お前さんとブロがエプロンを着て一緒に料理をするなんて、 あの頃は考えたことがなかったからな」

あの頃…悪魔将軍の下で戦っていた頃でゴザルな。

そして、 拙者はブロッケンJr.と死闘を繰り広げた間柄…。

それが今では 肩を並べて料理をしているのだから、確かに不思議な光景であろう。
まあ、アシュラマンのエプロン姿を見るとは思ってもいなか ったがな。

「ブロはどうなんだ? ニンジャと一緒にいることについて何か思わないのか?」

またもやジャガイモの残骸が広がっているまな板を満足げに見下 ろしている彼に、アシュラマンがさっきと似たような質問をした。
どのような答えを出すのか気になるでゴザル。

「別に何も…。あの時に勝ったのは俺だしな」

「あれは運が良かっただけでゴザル」

「でも、俺の勝ちだろ?」

かわいくないでゴザル。
ジャンクマンが寝転がっていなければ拙者 が勝っていたかもしれないのに。

「それに今はニンジャのこと好きだぜ。料理が上手いしな」

やっぱり可愛いでゴザル。
弟子をとってみるのも悪くなさそうでゴザルな。

 

 

 

*****おわり*****

 

 

 

 

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 Benjaminさんから頂きました!

  ニンジャのお料理教室(誤)ブロ特訓中ですね♪

 「ブロを可愛がるニンジャ」というテーマで書いてみました。

  とのことです。

 可愛がられてるね☆ブロ!

 年上のお兄さん達(忍&アシュ)に見守られてるブロが

 ホント、羨ましいです!

 ブロの素直な反応にニンジャの母性本能<違 がくすぐられてますねv

 ステキSSにこんなセンス無いレイアウトで申し訳ないです(汗)


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